知識ゼロからでも大丈夫~決算書②~
こんにちは!投資カップルのSeiちゃんです!
今日は決算書から儲けている会社を見抜く方法について発信したいと思います。
儲かる会社の見分け方
会社にとって儲かっているということはとても重要なことです。儲かっていないと倒産してしまうリスクが高まりますもんね。
儲かっているかどうかを判断するには一般的には以下の2つの方法があります。
①絶対額・・・利益の金額を見る
損益計算書に計上されている々の利益の金額・種類を比較する
②効率 ・・・収益性を見る
効率の良さは損益計算書を使用して収益性を判断し比較する
ちなみにどちらの方が判断するために向いているのでしょうか?
答えはどちらも大事になります。よってどちらで考えても「儲かっている会社」が良い会社ということになります。
絶対額
絶対額についてはゼロからでも大丈夫~決算書①~で説明した通り、数字をみればわかりますよね。忘れてしまった、またはわからないという方は下の記事をご参考ください。
では収益性はどのように判断するのでしょうか。こちらは少し複雑ですので、詳しく説明していきたいと思います。
収益性
効率よく設けているか設けていないかを判断するためには以下の要素が大事になってきます。
・総資産経常利益率
では1つずつ説明していきます。
売上高営業利益率
まずは売上高営業利益率について学びましょう。売上高営業利益率は損益計算書から数字を抽出して計算することができます。
こちらの式は分母の営業利益のうち分子の売上高がいくらあるかを表しています。ではこちらの値がどのようになればよいのでしょうか。「効率」が良い会社は売上高に対して営業利益が多い会社になります。よって営業利益率は高ければ高いほど効率が良いと考えることができるのです。
そしてその結果を前会計期間と今期会計期間の2会計期間で比較し、伸びている会社なのかを判断します。
また日本の企業の平均売上高営業利益率と比較し、本当に儲かっている会社なのかを考えることが重要となってきます。
総資産経常利益率
次に総資産経常利益率です。少ない総資産で経常利益を出せている会社はこの数値が大きくなり、この数値が大きければ大きいほど効率が良い会社だということが言えます。
またこの総資産は「(前会計期間の決算日の資産合計+当会計期間の決算日)×1/2」で計算します。
この結果をどのように判断したらよいでしょうか。
こちらも売上高営業利益率と同様に2会計分の貸借対照表と損益計算書を用意し、計算し比較します。ちなみに貸借対照表は3会計分必要となりますのでご注意を。こちらはどのように計算するのか具体的な数値で見ていきましょう。
2020年3月期
2021年3月期
この結果から効率の良い会社かどうか判断できますね。
こちらも売上高営業利益率と同様に日本の会社の平均と比べて儲けている会社かどうか調べることができます。
自己資本当期純利益率
さらに効率の良い会社を判断するための材料として自己資本当期純利益率(ROE)というものがあり、以下のような式になります。
連結の決算の場合
分子は損益計算書から把握でき、税金を差し引いた後の最終利益である当期純利益を使用します。一方分母の自己資本は決算書には表記がない為、自分で計算する必要があります。
こちらの式は株主が経営を委託した取締役が自己資本を使用して、株主のために当期純利益をどれだけ稼ぎだすかを表しています。株主は経済的な見返り(配当と株価の上昇)を会社に求めますので、自己資本当期純利益率が高いかどうかはとても大事なポイントとなります。
こちらも総資産経常利益率と同様2会計期間を比較し、自己資本は「(前会計期間の決算日の自己資本+当会計期間の決算日の自己資本)×1/2」で計算します。また売上高営業利益率、総資産経常利益率と同様に日本の会社の平均値と比べることで、この会社の効率を判断することができます。
まとめ
株を購入するにあたりその会社が伸びていくか倒産するかを判断することはとても重要なことです。決算書を読むことでその経営陣が効率よく会社を経営できているかどうかわかるので是非一緒に勉強していく必要がありそうですね!