知識ゼロからでも大丈夫~決算書③~
こんにちは!投資カップルのSeiちゃんです。
本日は倒産の危険性がある会社を判断する決算書の読み方について紹介したいと思います。
倒産
倒産とはどのような状況でしょうか。一般的にはある1日において、
「支払うべき金額」>「所有している現金」
となると倒産になります。
では決算書のどこにこれらの金額が記載されているのでしょうか。
それは本ブログですでにご紹介した貸借対照表です。
ではまず貸借対照表の財政状況を把握する必要があります。貸借対照表の負債部分を見てください。「支払うべき金額」とは仕入れを行った際の買掛金や銀行からの借入金などの負債のことです。一方で「所有している現金」は資産部分に記載されております。
これらを確認した上で倒産しづらい会社とはどんな会社か考えましょう。
こちらはとてもシンプルで「支払うべき金額」が0円である会社です。つまり負債部分の金額が小さいと倒産の危険性は低いと言えます。
次に負債の額が小さくなると貸借対照表ではどうなるでしょうか。
資産=負債+純資産
の関係が成り立つので、倒産の危険性が低い会社は負債の金額が0円に近くなるので、純資産の金額が資産の金額に近づきます。そうなると自己資本はどうなるでしょうか。
倒産リスクが低い時の自己資本
倒産の危険性が低い会社では自己資本の金額は資産の金額に近くなります。よって自己資本比率の式に置き換えると、この値が大きければ大きいほど倒産リスクが低いということになります。
ではこの自己資本比率をどのように判断材料として使用したらいいのでしょうか。
自己資本比率は大きければ大きいほど良いと判断できるため、2会計期間の貸借対照表を用意して結果を比較します。また日本企業の一般的な値と比較することで、他社と比べて倒産する危険性が高いかどうかを判断できます。
債務超過
「債務超過」になると倒産の危険性が高いと言われています。ではまず債務超過とはどういった状況なのでしょうか。
「資産」<「負債」
といった状況です。また同時に資産=負債+純資産ですので、次の式が成り立ちます。
「純資産」<0
つまり純資産が0未満である会社は倒産の危険性が高いと言えます。ではなぜ債務超過であると危険なのでしょうか。
まず資産には現金預金、売掛金、棚卸資産などが含まれています。一方、負債には買掛金、借入金がふくまれています。つまり「資産」<「負債」の場合は「会社の財産」<「支払うべき金額」ということになりますので、会社の全財産を処分しても支払うべき金額を全部支払えないということになります。
まとめ
・負債金額が低い会社は倒産リスクが低い
・自己資本比率が高いほど倒産リスクが低い
・債務超過の会社は倒産する可能性が高い